パンデミックによって、多くの人がオンラインで買い物をするようになり、卸売業者の中にはビジネスへの影響を受けている企業があるかもしれません。本ブログでは、特にコロナの影響を受けている卸売業者が、競争を勝ち抜くための施策についてご紹介します。
- 柔軟かつクリエイティブな契約を結ぶこと – 現在のような状況において、卸売業者が小売業者と Win-Win の関係を築きたいと思っています。そのための一つの方法に、契約の見直しがあります。卸売業者は、大手企業が思いつかないような独創的なリベート契約やインセンティブ契約を結ぶことが可能です。大企業が方針を転換するには時間がかかります。しかしながら、小回りの効く卸売業者は、状況に合わせて柔軟かつ迅速に変化することが可能です。例えば、小売業者との永続的なパートナー関係の構築を目指して新しい技術を採用することも可能です。
- 追加の価値提案をすること – 卸売業者は、自社の強みを上手く活用することで競争優位性を確保することができます。例えば、ラベル、キッティング、組み立て、配送オプション、備品の追加や変更、塗装サイズ変更のようなカスタマイズなど、大手企業があまり選択しない方法で、小売業者のニーズに応えるといった方法が考えられます。他にも、小売業者向けに製品の安全性に関するコンサルティングサービス、金銭的な支援、エンジニアリングサービス、トレーニング、教育、テクニカルサポートといったサービスを提供することも選択肢の一つになります。
- 商流を電子化すること – 小売企業の担当者も私生活ではオンラインショッピングを経験していることでしょう。全米卸売業者協会によると、小売企業の担当者は、販売チャネルを問わずに在庫、価格、カスタマイズ、リアルタイムの配送追跡ができるような可視化へのニーズが高いそうです。つまり、E コマースのような商流の電子化が求められているのです。
- 情報を活用すること – サプライチェーン全体を上手く機能させるために、卸売業者が保有している情報を小売業者に共有することも対策の一つとして考えられます。御社独自の予測や需要計画のデータを活用することで、小売業者からの信頼が高まり、長期的な関係構築に貢献できるかもしれません。
- データを収集すること – 独自にデータを収集できない場合は無料ツールを活用しましょう。Think With Google は興味深い情報を示してくれる機能を備えています。
- マーケットファインダーは、ターゲットとすべき市場の地域を予測することができるツールです。「今すぐ始める」をクリックし、「マーケットディスカバー」を選ぶと、御社のウェブサイトの URL と、販売している商品のカテゴリーを尋
ねられます。そして、クリックするだけで、世界のどの地域で販売活動をすべきかを提案してくれます。また、「My Export Score 日本語版」をクリックして、ウェブサイトの URL を入力し、いくつかの質問に答えることで海外進出の準備状況についての評価を得ることができます。 - リテール版トレンドクエリでは、日々更新される消費者の検索行動の変化や、週、月、年のトレンドを把握することができます。検索数が急上昇しているものが何で、その中で特に検索数の上昇率が高いクエリが何か、それがどのエリアで検索されているのか、を把握することができます。
- Google Trends では、あらゆるトピックに関する消費者の検索行動を時系列で分析することができます。検索窓にキーワードやトピックを記入し、検索することで、時系列で検索の動向を見て、地域別の関心度合いを把握することができます。
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コロナ禍においても卸売業者は市場機会を見出すことは可能です。契約を柔軟に変更し、付加価値サービスを提供することで収益化を試みたり、収集したデータを活用したりすることで、卸売業者は、競合に対して有利な立場を維持できるはずです。