地域で異なる取引先へのインセンティブプログラムを社内共有するメリットとは

営業チームは、自分が担当する地域の取引先向けのインセンティブプログラムの運用に日々追われているため、他地域の担当営業との連携やベストプラクティスの共有の重要性が見落とされがちです。インセンティブプログラムは地域や国ごとに成り立ちが異なるため、自分が担当する地域の地理的な要因や人口構成によっては、他の地域のベストプラクティスが合わない場合もあります。

営業チームは自分たちの担当地域に合ったインセンティブプログラムを見つけ、それを実践することが極めて重要であり、そのためには、営業チーム同士が協力して成功例を共有することが必要です。また海外で事業を展開する企業は、国内だけでなく、海外のチームとの連携が必要になります。そして、インセンティブプログラムが全体的にうまく機能するようになれば、収益の向上に繋がります。

インセンティブプログラムを社内で共有することで得られる3つのメリット:

  • 担当する地域以外で活用されているインセンティブプログラムの内容を認識できます。この複雑さを把握できれば、次のステップとして、それを参考にして担当する取引先にとって分かりやすい、シンプルなインセンティブプログラムに修正していくことが可能になります。プログラムがシンプルになれば、管理もしやすくなりますし、インセンティブプログラムがある程度標準化されます。その結果、企業全体でインセンティブプログラムの効果測定が可能になり、投資対効果(ROI)を見極められるようになります。
  • インセンティブプログラムの効果は地域によって異なります。チーム間でしっかりと共有ができている企業は、他の地域で効果のあったプログラムを採用したり、効果のないプログラムを採用しない、という選択が可能になります。この時、全社的に標準化されたインセンティブプログラムを取り入れることで、担当者の業務負荷を最小限に抑えることができます。さらに、プログラムを共通化することで、取引先へのインセンティブ報酬の支払期間が短縮し、取引先からの満足度の向上に貢献します。
  • インセンティブプログラムから得た知見を共有することで、営業チーム全体でプログラムが持つ意図をしっかりと理解できます。これにより、特定のマーケティング活動を強化したり、別の地域で利用率を高かったインセンティブプログラムを元に新しい取り組みを開始したりできます。このような経験の積み重ねによって、インセンティブプログラムの全社的な費用対効果を高めることができます。

地域間で取引先向けのインセンティブプログラムを共有し、チーム同士で連携することは、取引先との円滑なビジネス関係の構築に貢献します。そして、それは、取引先からの売上増や、御社製品のブランド力の向上など、御社に大きな利益をもたらすことにもなるのです。